現の泡沫 -ウツツのウタカタ-
これはとある5つの島に住む人々の物語
2種類の人間の存在
1.ウタカタと呼ばれる特殊な力を持った人間
花を生み出したり、羽根が生えたり、文字が動いたり…不思議で幻想的な力を持つ
先天的ウタカタと、後天的ウタカタがおり発症理由は未だ明確にはわかっていない
その呼び名の通り総じて短命で「泡のように儚く消える」存在
おおよそ20~30年、短いと10代で命が尽きる
2.ウツツと呼ばれる普通の人間
特殊な力はないが寿命は70~80年とウタカタと比べると長い
かつては「人間」と「呪われた存在」と区別されていた
同盟を組んでからは平等であるために「ウツツ」と呼ばれる様になる
意味は「現の夢」から来ており、彼らもまた長い歴史から見れば「夢のように儚い現実」であるためそう名付けられた
5つの島の間は荒れ狂う海があり、橋や船では行き来ができない
そこで島の住人たちは《竜のウタカタ》と呼ばれるウタカタなのに長寿で全員が風を操るという、特殊な存在の力を利用して行き来している。
ウツツとウタカタは一見すると仲良く協力して生活を共にしているが
互いを差別している人間もいる。
中央の島 : ウツツとウタカタが同盟を結び穏やかに暮らす。ウツツとウタカタから1人ずつ王が存在し協力体制をとっている。
竜のウタカタの島:竜の泡沫は長寿で風を操るという特殊な存在のためウツツ、ウタカタ両者から尊敬されながらも恐れられている。そのため彼らは彼らだけが暮らす島がある
ウツツの島 : ウタカタ嫌いが暮らす島
ウタカタの島 : ウツツ嫌い、ウツツから迫害されたウタカタが暮らす島
?の島 : 海路も空路も荒れ狂う島。普通の人は近づけないらしいが、どうやら貴重なウタカタを売買する闇のオークションなるものがあるという…暗い噂が絶えない島。